AIRE通信Vol.87

~安心の先へ、もっと役立つ~

いつもお世話になり有難うございます!新しい年を迎えて、早くも一カ月が経過しました。日本全体で見れば、大きな災害や事故もなく穏やかな一カ月だったように思います。皆様も良い年を迎えられた事と思います。

一方で芸能ニュースは盛沢山!一カ月間、日本や韓国の政治混乱やトランプ大統領就任等も霞むほどに、ハラスメントで持ちきりでした。テレビ局が絡んだが為に、波及効果が大きかったのですかね。

そんな中、日本では政策金利を0.25%上げて、0.5%とする決定がなされました。国内の物価上昇も続いています。これらも為替によるコストプッシュインフレとの説も強く、米国金利も先行き不透明な部分もあり、今後の為替の動向には注意が必要です。

欧米の動向や各地での紛争の行方、近隣諸国の経済状況など、不透明感満載の日常ですが、安心・安全のバランスを大切にして、皆様の不安解消の一助となるべく今月も取り組んで参ります。宜しくお願いします!

今月のTOPIC

「がん治療」の選択肢

連日のように著名人のがん罹患が報道されています。先日ご逝去された方は、月の治療費が300万を超えたとご自身が生前に語られていました。今回は「がん治療」の選択肢について考えてみたいと思います。

最もポピュラーな「がん治療」は、診療ガイドラインに示された「標準治療」です。健康保険適応で自己負担の上限が定められた高額療養費制度が使えますので、最も安価に受けられる治療です。これらの治療を「標準」=「ふつう」と勘違いされている方も多く、必ずしも「先進医療」や「自由診療」劣るものではありません。あえて誤解を恐れず言うならば、現時点での最善・最良の治療です。

しかしながら、新しい「先進医療」は、現段階で効果や副作用等のデータを評価中で「標準治療」と同等以上の効果が証明されれば「標準治療」に加えられる治療です。それ以外にも、有効性は証明されていないものの「自由診療」の名のもとに、免疫療法なども行われており、「標準治療」程のエビデンスはないものの個体によっては、有効な治療法があることも事実です。

また、海外で承認されている薬でも、日本ではまだ未承認の「ドラッグラグ」や欧米では承認されている薬が、日本では承認されない「ドラックロス」の問題では、「自由診療」でも使いたい場合があります。

これらの事から、がんファンドは最低300万を用意したいと言われる所以です。選択肢を広げる準備はしておきたいものですね!