AIRE通信Vol.74

~安心の先へ、もっと役立つ~

明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございました。本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げますと共に、AIREに関係する皆様のご多幸を祈念申し上げます!

さて、辰年のスタートです。辰は陽気が動いて万物が振動し、全てがよく成長し、整うと解釈されるようです。まさしく解釈の通り、皆様の願いが成就し、隆盛を極めて頂くことが私たちの成長に繋がります。大いに期待して一年をスタートしたいと思います。

ところで、年末恒例の10大ニュースや昨年のマーケットを総括した記事を見ますと、流行り病の影響はほとんど払拭され、多くの業界で日常が戻っていたように思います。海外からの観光も以前の水準に戻ったようです。

一方で物価高や2024年問題の対応に追われている業界も多く、不安は尽きません。AIREでは皆様の不安を少しでも取り除けるよう、様々な提案を通じて、私達の出来ることに全力を尽くして参ります。今月も宜しくお願い申し上げます!!

今月のTOPIC

「脳梗塞」の最新治療

冬は血管系の疾患に注意が必要です。「脳梗塞」は血管に血栓(血の塊)が詰まり、脳が壊死する状態です。血栓にはその場で詰まるもの(脳血栓)と、心臓で出来た塊が詰まる(脳塞栓)があります。さらに微小血管が詰まるラクナ梗塞と血栓が剥がれて詰まるアテローム硬化性脳梗塞があります。

血栓が詰まると脳は勿論、血管までもが壊死します。壊死した血管に血流が再開すれば、血管は破綻して出血します。以前は詰まった血管は諦めて、ほかの血管を詰まらないように治療するのが主流でしたが、最近では壊死する前に短時間で再開通させて、虚血に陥った部分を助ける治療が行われます。

①rt-PA・・・血栓を溶解する薬剤で、概ね発症から4.5時間以内に投与できる身体的条件があります。細い動脈にも効果がある一方、大出血や再開通が得られない症例もまだ多いようです。

②血栓回収療法・・・太い動脈に関しては、カテーテルが届きます。このカテーテルが届く場所で血栓が詰まれば、血栓を取り除くことができます。再開通率は高く、神経学的の症状にも、かなりの確率で改善できるようになっているようです。血管撮影しながらの手術であり、再開通の有無がその場で確認出来ます。主幹動脈だけに影響する範囲が広く、重度の障害が残る方も、予後の改善がはかれるようになって来たようです。一方で、手技頼りであり、誰でも出来る手術ではありません。

いずれにしても、治療は時間勝負であり、四肢のしびれや呂律の異常に素早く反応してください。