AIRE通信Vol.73

~安心の先へ、もっと役立つ~

師走を迎え、気候も本格的な冬の到来を感じる季節となりました。いつもAIREを支えて頂き有難うございます。皆様、どの様な年の瀬をお過ごしでしょうか?

つい先日、新しい年を迎えたと思ったら、あっという間に年末です。以前先輩から「人は自分の年齢のスピードで、死に向かって走っているので、歳を取ると時間の経過が早く感じる様になる」と言われていたことが、実感出来る気がします。

さて、ニュースに目を向けますと、各地の紛争は収束する兆しがありません。また、国内では増税に減税、年金の支払期間延長が議論され、訳のわからない事態となり、政局も話題になっています。そして、一年間為替が円安に推移したこともあり、値上げラッシュの一年でした。

そんな中、今年も何とか皆様のお陰でAIREも年を越すことが出来ます。感謝の思いで一杯です。今月も最後まで、お役に立つ活動に努めて参ります。2024年が皆様にとって素晴らしい一年になることを祈念申し上げます。

一年間有難うございました!来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!!

今月のTOPIC

「精神疾患」の現状

「精神疾患」とは、脳の神経伝達物質の乱れによって、感情や行動に著しい偏りが見られる状態の事です。従来は外因性・心因性・内因性という分類をしていましたが、今ではかなり研究が進んできて、ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン等の分泌量に影響していることが分かってきました。また、総合失調症やうつ病・躁うつ病・依存症などの一般に広く知られている症状以外にも、①強迫症②パーソナリティー障害③パニック障害などあまり知られていない症状も多くなってきています。

①強迫症・・・強いこだわりや不安によって、支障の出る疾患で強迫観念や強迫行為が出現します。戸締りは大丈夫か?ドアノブに雑菌が付いているのではないか?これらが不安になり、何度も確認に帰る・異常に拭き掃除をしてしまう等の行動が現れます。幼少期の生育環境やストレスなどが疑われます。

②パーソナリティー障害・・・気質や性格、考え方などの偏りにより、本人や周囲が苦痛に感じたり、困惑してしまう状態を指します。妄想性・反社会性・演技性等、10種類あり、本人も気づきにくく、理解されづらいとされています。遺伝的要因や生育環境などが絡み合っているのではないかと言われています。

③パニック障害・・・何の前触れもなく、強い不安や恐怖感を抱き、動悸や呼吸困難、眩暈・手足の震え等の症状が出ます。ストレスや疲労、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れが疑われます。

いずれも、まだ原因がはっきりしておらず、厳密な定義もありません。しかしながら、「精神疾患」の患者は、この20年で2倍になっており、様々な事件にも関連してきており、無視できない問題です!