AIRE通信Vol.51

~安心の先へ、もっと役立つ~

いつもお世話になり有難うございます。希望に満ちた新年のスタートを切るはずであった1月は、いきなりまん延防止等重点処置をお見舞いされ、今年もコロナとの共生を意識させられました。改めて、一日も早い終息とAIREに関りある皆様方が実り多い一年となるよう祈念しながらの活動となりました。

一方で、オミクロン株は感染力は強烈なものの重症化しにくいという評判通り、重症化の報告は激減しているように思います。とても希望の持てるニュースです。

さて、1月は「いぬる」と言われるように、あっという間の一か月でした。そして、2月は「逃げる」3月は「去る」と言うように、すぐに新年度はやってきます。新しい生活や制度への準備も始まってきます。

我々AIREでも、新年度の準備や制度改定に対応した活動を徹底して参ります。業界で大きな変化が予定されている事とすれば、窓口等での苦情増加を背景に、外貨商品の改定が漏れ伝わって来ており、魅力が半減するものもあります。皆様に元気に丁寧に御案内して参ります!

今月のTOPIC

「金利」について

金利は、ご承知の通り長期金利と短期金利があります。現在日銀は、短期政策金利を-0.1%、長期金利(10年物国債金利)を0%程度にするという市場の調節を行っています。これは、世界中の主たる中央銀行の中で、長期金利までも誘導目標の一つにしているのは日銀だけです。

米国でも、長期金利はFRBが決めると思っている方が居られますが、決めているのは金融マーケットの参加者で、米国での「利上げ」とは短期金利の話です。長期金利を決めるマーケットは、先を読み込んでおり、その長期金利の上昇は、テーパリングの開始を待っていると言われています。従って、FRBが買い増していく債権の増加額を減らし始めると、長期金利は上昇すると考えられています。その時期は、遅くとも今年中と言われています。

日銀は、国債発行額の半分以上を爆買いしており、市場のモンスターとなって、市場をコントロールしています。市場の長期金利の上昇を抑えなければ、大量の高値で買った国債の評価損が発生すると考えられます。一方で、これを続けると金利差拡大で「円安」は進み、インフレ率が上昇する危険を指摘する声もあります。

いずれにせよ、円の暴落などあってはならない話で、今後の金利の動向も確定的なことは分かりませんが、分散によるリスク回避は可能かと思われます。しかしながら、外貨は金利差による魅力もありますが、為替の理解も必要なだけに、アレルギーのある方もいらっしゃいますね。