AIRE通信Vol.52

~安心の先へ、もっと役立つ~

いつもお世話になり有難うございます。ようやく飲食店でお酒が飲める生活となり、人との交流が活発になってきました。AIREをお引き立て頂いているの皆様に於かれましては、如何お過ごしでしょうか?

今年の2月は、まん延防止重点取り組みもあり、心も寒い月でしたが、気温的にも非常に寒さが堪えた印象の強い1ヶ月を過ごしました。冬が寒い年は、夏が暑いとの説もあり、今から暑さによる被害が心配です。

さて、漸く人々の往来が活発になり、桜の開花が気になる季節となりました。そして、この時期は卒業・入学、或いは入社・転勤等の新しい環境への準備期間ともなります。また、色々な制度のスタートや改訂なども多い時期ともなります。新しい生活や新たな挑戦をお祝いすると共に、少しでもお役に立てるよう取り組んで参りたいと考えております。

まずは、我々の専門分野である保険について、新年度より変更となる制度や仕組みを丁寧に御案内して参ります。お客様の不利益が無いよう、案内を徹底して参りますので、今月もどうぞ宜しくお願い申し上げます!

今月のTOPIC

「がん」最新治療

がん治療はご承知の通り、目覚ましい進歩を遂げています。がんは腫瘍細胞が異常増殖して、正常細胞の中を浸潤し大きくなっていきます。そのため、これまでの治療では、正常細胞を巻き込んでの治療しか出来ませんでした。近年、正常細胞とがん細胞の違いを利用してがん細胞のみを攻撃する治療が出来るようになってきました。

●光免疫療法・・・アキャルックス

先日、楽天メディカルジャパンから条件付きで販売承認され期待を集めています。上皮性成長因子レセプターに特異的に結合する物質を投与すると細胞分裂を繰り返しているがん細胞に取り込まれます。さらにこの物質に光レーザー照射により化学反応する物質を結合させたものです。アキャルックス投与後、レーザーを照射し、その化学反応でがん細胞を特異的に叩きます。

●術中蛍光診断・・・5-ALA

がん細胞は肉眼や画像で確認できる範囲の外側にもあるといわれ、手術では出来るだけ広く摘出することが重要ですが、脳腫瘍の手術では機能障害を起こすためできません。そこで5-ALAという薬剤を投与し、一定時間経過後に420nmの波長をあて、悪性腫瘍だけを赤く光らせ、正常脳との境界を確認し摘出するものです。

●ホウ素中性子捕捉療法・・・ステボロニン

中性子と核反応を起こしやすいホウ素を投与すると腫瘍細胞に特異的に取り込まれます。そこに中性子を照射すると細胞内ではるかに大きな核反応を起こし、腫瘍細胞が破壊されます。この反応は通常の放射線治療よりもはるかに線量が大きく、ほぼ細胞内のみの反応で、正常細胞には影響しません。