AIRE通信Vol.53

~安心の先へ、もっと役立つ~

新しい年度がスタートしました。いつも支えてくださっている皆様のお陰で、AIREも6年目を迎えることが出来ました。皆様に於かれましても、希望の春を迎えられた事と思います。

また、この春に新たなメンバーがスタッフに加わりました。様々な資格を有した8名のスタッフで、益々皆様のお役に立てるよう取り組んで参りますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

さて、世の中はウクライナ問題・円安・インフレと多くの諸問題があり、その影響が私たちにも及んできています。保険においても、物価の上昇は少しづつ影響が出ると考えています。既に影響が出てきているのは、損害保険分野での修理単価の上昇です。今後もジワジワと保険料の上昇要因となりそうです。

この4月からの新しい制度や改訂など、変化をタイムリーにお伝えして参りたいと考えています。特に今春は外貨商品の改定・見直しが目白押しです。丁寧に、お客様に不利益が無いよう努めて参ります。宜しくお願い致します!

今月のTOPIC

「先進医療」最新状況

2021年12月厚生労働省主催の先進医療会議において、2021年度に実施された先進医療の実績が報告されました。2021年度は、総額が約62億円、267施設で全患者数が5843人でした。先進医療費用の総額が過去最高であった2019年度に比べ、おおよそ5分の1になりました。この要因としては、白内障の手術の一つである「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」の除外が大きく影響しています。

●2021年度先進医療総額上位5つ・・・①陽子線治療(約34億)②重粒子治療(約21億)③MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法(約1.5億)④細胞診検体を用いた遺伝子検査(約3400万)⑤高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術(約3100万)となっています。

ここで注目は、上位4つ迄がガンに関連するものであり、2001年7月から陽子線、2003年11月から重粒子線が先進医療適応として開始され、長きに渡り今や国民病ともいえるガンとの闘いをしてきた証でもあります。また、診療報酬改定により、一部先進医療適応症が保険診療出来るようになってきています。

●不妊治療の適用拡大に関する検討・・・不妊治療においては、検査及びその原因になっている疾病の治療について、一部保険適用されています。先進医療会議でも、現時点で有効性・安全性が確認出来ないが、今後保険適用を目指す不妊治療技術について、先進医療などの保険外併用療養費制度を活用していくことなどが検討されました。今後、新規先進技術として申請される可能性が高い分野であることが予想されます。