AIRE通信Vol.58

~安心の先へ、もっと役立つ~

猛烈な日差しもやや衰え始め、朝夕は過ごし易い気候となって来ました。いつもAIREをお引き立て頂いている皆様に於かれましては、無事に夏を乗り越え、お元気でお過ごしでしょうか?

今夏の高校野球では、久しぶりに出場した盈進高校は、残念ながら初戦で敗退するも、広島県出身監督率いる下関国際高校が大活躍しました。やはり、広島所縁の方の活躍は、嬉しいものですね。

一方、暗い話題として、既に3年を迎えるコロナウイルス感染症は、未だに我々の活動に制限を及ぼしています。ちょうど3年前の暮に、武漢の方で新しいウイルスが発見されたとのニュースを耳にしましたが、まさかここまでの影響を及ぼすとは、想像も出来ませんでした。もう間もなく終息と信じておりますが、日々は明るく前向きに過ごしながらも、最悪の事態への備えは怠ってはならないと肝に銘じて参りたいと思います。

今月も新しい制度や商品がリリースされております。皆様の実情や環境に合った制度のご案内に努めて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

今月のTOPIC

「がん」治療最前線

日本人の死亡原因の第一位は「がん」であり、2人に1人は一生のうちに何らかの「がん」に罹ると言われていることはご承知の通りです。しかしながら、治療については医療技術の進歩も相俟って、あまり知られていないことも事実です。

現在の治療方法は、三大治療と言われる手術療法・薬物療法・放射線療法に加え、標的療法も行われるようになってきました。そして、これらを単独で行うのではなく、「がん」の種類や進行度に応じて、さまざまな治療法を組み合わせた治療を行う場合があります。これを集学的治療と言います。

最新の例を二つほど紹介します。

①ニボルマブ静脈内投与及びドセタキセル静脈内投与の併用療法

がん細胞の細胞分裂をドセタキセルが抑制し、細胞分裂してしまったがん細胞に関しては、免疫チェックポイント薬であるニボルマブで叩くという効果があります。

②ゲムシタビン静脈内投与及び重粒子線治療の併用療法

ゲムシタビンは代謝拮抗薬で、頻繁に分裂を繰り返すがん細胞のDNA合成を阻害して増殖を防ぎ、重粒子線で深部照射をかけて、腫瘍を叩きます。

上記、先進医療で認められている2つの例ですが、薬剤の組み合わせは数多くあり、最も効果的で副作用の少ない選択は、大変な作業です。また、治療可能な施設の問題や費用も400万~300万と掛かります。納得出来る治療のためには、備えも必要です。