AIRE通信Vol.64

~安心の先へ、もっと役立つ~

久しぶりに冬らしい寒さが続きましたが、ようやく春到来を感じさせる日差しが降り注ぎ始めました。いつもAIREを支えてくださる皆様に於かれましては、如何お過ごしでしょうか?

春と言えば、入学・就職・進級など新しい環境に向かうキーワードが多く、希望や期待に胸を膨らませられている方も多いと思います。是非、皆様が希望に満ちた素晴らしいスタートをされますことを祈念申し上げます。

また、3月はスタートの準備と共に年度末であり、ご卒業やご勇退など締め括りや仕上げに、ラストスパートの方も多い事と思います。

それぞれのシーンにおいて、お役に立てるAIREでありたいと思っています。私達も、一年の締め括り、そしてスタート準備をしっかりとして参ります。色々と変化の多い時期でもございますので、丁寧に御案内して参ります。今月も宜しくお願い申し上げます。

今月のTOPIC

「フレイル」基礎知識

近年、高齢者は健常な状態から要介護状態になるまでに、「フレイル」という中間的段階を経ていると考えられるようになりました。「フレイル」の状態や兆候を知ることで、その後の身体的・精神心理的・社会的に不健康になることを予測し、予防しやすくなります。

「フレイル」は、身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題が含まれる多面的な概念ですが、適切に支援を受けることで健常な状態に戻ることのできる時期でもあります。

●高齢者「フレイル」の主なチェック項目

①おいしく物が食べられない②疲れやすく何をするのも面倒③体重減少④歩くのが遅い⑤運動習慣がない…このような状態は要注意です。

●「フレイル」予防

・持病のコントロールと感染症に注意…慢性疾患で行動が制限されると、身体的機能が低下します。また、感染症が重症化して入院するとそのまま寝たきりになることもあります。

・運動機能の維持…適度な運動を心掛けることです。身体を動かすことは、筋肉の発達だけでなく食欲や心の健康にも影響します。

・食事による栄養摂取…3食主食や主菜、副菜を組み合わせ、色々な食品を摂取しましょう。その為にも嚥下機能を保つリハビリや口腔ケアをしっかりして、食べる機能の維持を心掛けましょう。

・社会参加…社会との繋がりが無くなると、外出が減り、気力が低下していきます。趣味やボランティア、地域活動に元気な時になるべく参加するよう努めましょう。無理をせずに自分に合った形で、社会との繋がりを持つことが大切です。