AIRE通信Vol.65

~安心の先へ、もっと役立つ~

春爛漫、WBCでは侍ジャパンの活躍で、久しぶりに日本中が盛り上がりました。いつもAIREを支えてくださる皆様に於かれましては、如何お過ごしでしょうか?

新たな春を迎え、昨年と大きく違う点は、コロナウイルス感染症に対する恐怖や報道姿勢も変わり、世の中全体が積極的に動いている感じがします。ここ2~3年は、色々なものが動く希望の春到来を喜ぶ雰囲気よりも、心配が先立ちましたが今年は楽しめそうです。

広島では、カープも新井新監督を迎えて開幕しました。また、5月にはサミットの開催が控えており、街には活気が溢れています。そして、今年は変則日程でのフラワーフェスティバルも感染症を気にすることなく、行われるのではないでしょうか?スポーツに行楽に楽しみ一杯です。

さて、年度が替わり様々な改定も行われています。保険はもとより、生活全般での改定等も多く行われています。私達AIREも変化に柔軟に対応していけるよう、日々研鑽を重ねて参りたいと考えております。より一層お役に立てるよう取り組んで参りますので引き続きお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます!

今月のTOPIC

「心筋梗塞」治療最前線

「心筋梗塞」はくも膜下出血とともに2大突然死の死因として怖い病気です。心臓は、ご存知の通りポンプの役目で、ほぼ筋肉で休むことなく動いており、冠動脈で栄養されています。冠動脈は大きく3本の血管があり、この血管に狭窄や閉塞が起こるものが心血管障害です。血管が狭窄して一時的に胸痛などが出現するものが狭心症で、完全に閉塞し、心筋が壊死したものが「心筋梗塞」です。狭心症は安静にし、血圧や心拍数が落ち着けば症状は軽快・消失します。また、ニトログリセリン等の拡張剤で症状が改善しますが、「心筋梗塞」は改善しません。

「心筋梗塞」の治療は手術です。保存的治療も選択肢の一つとしては有りますが、身体状態が悪く手術できない場合や手術を希望しない方の選択肢となります。

●開胸術

冠動脈バイパス術です。血栓のある場所を迂回するように大腿などから摘出した血管をつないで、抹消に血液を送ります。しかしながら、身体への侵襲が大きく、摘出された部位の血流を阻害するなどの副作用のリスクもあります。

●血管内治療

カテーテルを動脈内に挿入して冠動脈まで誘導します。血栓が柔らかい場合はそのまま血栓のところでステントを拡げて血管腔を確保し、再狭窄や閉塞を予防します。動脈硬化(石灰化)が進み、カテーテル操作が出来ない場合は、石灰部分をドリルで削ったり、レーザーで破壊するなどして、血管腔を確保し、その後ステントを挿入します。

「心筋梗塞」の原因は動脈硬化なので、生活習慣の改善が予防に直結します。更にリスクとして、喫煙の習慣や虫歯の関与がありますので、禁煙や歯科治療が大切になってきます。