AIRE通信Vol.71

~安心の先へ、もっと役立つ~

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、彼岸を越えて朝夕はめっきり秋らしくなってきましたが、いつもAIREをお引き立て頂いている皆様に於かれましては、如何お過ごしでしょうか?

秋と言えば、スポーツ!ラグビーにバレーボール、はたまたアジア大会とテレビでも中継が満載です。また、プロ野球も大詰めで、我が広島カープもクライマックスシリーズに突入します。どのような結果になろうとも、納得のいくシーズンで「収穫の秋」としてもらいたいものです。

さて話は変わり、我々の業界に目を向けますと、損保業界ではビックモーターから始まり、カルテルの問題と、業界の不祥事が連日にわたり報道されています。また、生保業界でも銀行窓口等を始めとする未熟募集のトラブルは、未だに収まっておりません。

業界全体の制度疲労や行政の不備、私達の認識の甘さが大きな原因と考えますが、利益相反する企業内兼業代理店の問題や未熟な保険募集人の問題は、自分達には関係のない事ではなく、自分の事として業務品質向上に邁進していきたいと考えています。今後とも、どうぞご指導宜しくお願い致します!

今月のTOPIC

「AI」医療への影響

AI(人工知能)は医療の世界にもいろいろと入り込んで来ています。現在、医療の世界で最もAIを活用しているのは、画像診断と言われています。2022年4月から「AIを用いた画像診断補助に対する加算」が保険適応になり本格的に医療への参入が認められた形です。

●ヒューマンエラーの防止及び医療従事者の負担軽減

①例えば画像診断で起こりうる見逃しが極端に少なくなり、補助的な使用ではありますが、経験の少ない医師よりは正確に診断できると言われています。

②問診等の初診を行い、ある程度の識別診断や行うべき検査を判断してもらうことが試みられようとしています。これにより外来の負担は軽減し、誤診の防止にもつながります。

③今後はカルテの記載や患者さんのスケジュール管理、処方のオーダーや診断書の作成など、医師の事務作業補助としての活用も見込まれます。

④また、チャットGPTは人間らしい回答が特徴ですので、インフォームドコンセント(病状説明)は、平易な言葉で、説明される側の感情も考えながら行える可能性があり、説明下手な医師よりも患者さんに受け入れられる可能性は大いにあります。

●医療関連業務の効率化

医療費の請求・健康保険の診療報酬請求・保険支払機関の支払い鑑定では、人間以上に正確で迅速に処理することが出来ます。

人手不足解消にも一役買いそうな勢いですが、大切なのは「あくまでも人間が使いこなす事が前提」ということではないでしょうか。